「ちゃん」付けメールで懲戒停職 福井大職員がハラスメント

福井大は9日、部下の女性職員に仕事とは関係のない、なれなれしい内容のメールを約3カ月にわたって連日送信し返信を求めるセクハラ、パワハラ行為をしたとして、50歳代の男性職員を2カ月間の懲戒停職処分にしたと発表した。

同大人事労務課によると、男性職員は今年4月からほぼ毎日、女性職員を「ちゃん」付けで呼んだメールを携帯電話に送信。大半は業務と関係がなく「友人に送るような中身で、上司と部下の関係には不適切な内容」(同課)だった。返信がないと後日職場で「返信くれなかったね」などと話し掛けていたという。

女性職員は連日のメールと、返信を求められることに恐怖心や精神的苦痛を感じ、6月下旬に学内の相談員に被害を申し出た。これを受けて大学は、学外の労務の専門家らを含めた「ハラスメント防止対策専門委員会」で調査を進め、男性職員の行動をパワハラとセクハラと認定。7月21日の懲罰委員会で処分を決定した。処分は8月6日付。

男性職員は「相手が嫌がっていることに気が付かず、セクハラやパワハラだとは思わなかった。申し訳なかった」と話しているという。

福田優学長は「極めて公共性の高い業務を行う本学職員として許されざるものであり、誠に申し訳なく、おわび申し上げます」とのコメントを発表した。


※FUKUISHIMBUN ONLINE より転載させていただきました。